Music Maker MX2

Music Maker MX2

ギター/ベースギター アンプシミュレータ「VANDAL_SE」

Music Maker MX2 Producer Editionには、本格的なアンプシミュレータ「VANDAL SE」が搭載されています。
録音したノンエフェクトのギターやベースギター、打ち込みのギター音色がまるで本物のアンプ・スピーカーシステムに通したかのようなリアルなサウンドに生まれ変わります。
スクリーンショット - Music Maker MX2

※VANDALの完全版は、単体パッケージで発売されています。(国内販売:
フックアップ様
http://hookup.co.jp/products/plugins/vandal.html
アンプシミュレータとは
エレクトリック・ギターやベースギターはアナログ電気楽器の為、生楽器と異なり、満足な音量や音質で演奏するには専用のギター・アンプシステムに接続し、スピーカーから鳴らす必要があります。
アンプに接続する事で独特の音色になったり、スピーカーボックスの共鳴(いわゆる箱鳴り)が生じて、CD等でよく耳にする「エレクトリックギターらしい音」になります。

現在はパソコンのオーディオ性能の進歩でギターをパソコンのオーディオインターフェイスにダイレクトに接続して録音することが容易になりましたが、アンプに接続していないのでペラペラな、ギターらしくない音で録音されてしまいます。
そこでパソコンに直接録音しても、「本物のアンプ」に接続しているかのような音を再現するのがアンプシミュレータです。
もちろん、アンプやスピーカーに通したような音にしたいのであればギター以外の楽器でも効果を発揮します。
VANDAL_SEサンプル曲
VANDAL_SEを使用していないノンエフェクトの素材と、使用している素材の比較サンプルです。

◆ヘヴィメタル風
・ノンエフェクトのサンプル
・VANDAL_SEを通したサンプル

ヘヴィメタル風のサンプル曲です。
ハードロック/メタル向けの大型ギターアンプ設定で過激に歪ませたサウンドです。
アーミング奏法などが、よりノイジーにヘヴィに鳴ります。

◆サーフロック風、ビンテージクリーンサウンド
・ノンエフェクトのサンプル
・VANDAL_SEを通したサンプル

日本でもエレキブームが大流行した、昔懐かしい1960年代初期のサーフロック・サウンドです。
アメリカのビンテージアンプを再現した設定に、この頃のアンプに定番で内蔵されていたスプリングリバーブ(スプリングの共振を利用した残響エフェクト)を深く施したサウンドが、俗にテケテケと呼ばれるクロマティック・ラン奏法を、よりこの時代らしくしています。
コード演奏の部分には、同じくこの時代を象徴するトレモロエフェクトを施しています。

◆ギターだけじゃない!Revolta 2と組み合わせてオルガンサウンドも
・ノンエフェクトのサンプル
・VANDAL_SEを通したサンプル

本来はギター用のVANDAL_SEですが、使い方次第で様々な楽器や音色にも効果を発揮します。
例えば、Music Maker MX2に搭載しているバーチャル・アナログシンセサイザー『Revolta 2』で作成した正弦波や矩形波の合成風音色が原音です。
VANDAL_SEのクリーンチャンネルやクランチチャンネルで若干歪ませ、コーラスやフェーザー等のモジュレーションエフェクトを施すと、ロータリースピーカーを通したような電子オルガンサウンドも再現出来ます。

◆jamバンドソング『ABBEY FLY』をVANDAL_SEを使って演奏してみた
・ノンエフェクトのサンプル
・VANDAL_SEを通したサンプル

『Sound PooL jamバンドパック 1.5』にオマケとして収録されているjamバンドオリジナル曲『ABBEY FLY』をVANDAL_SEに通して演奏しました。
テーマとなるコード弾きの部分はクリーンチャンネルに通し、コーラスエフェクトを若干付加しています。
バックのハードロック風演奏は、ディストーションエフェクトで予め歪ませておいたギターサウンドに、クリーン設定のVANDAL_SEを通しています。
また、オルガンの音色もRevolta 2で作成したシンセサウンドにVANDAL_SEを通してオルガン風に仕上げました。

※原曲ではjamバンドメンバーが歌っていますが、このサンプルでは『VOCALOID2 SF-A2 開発コードmiki』で歌わせています。
※原曲のギター演奏は本物のギターアンプを使用した生録音です。

VANDAL_SEの機能
VANDAL_SEは、ギターアンプシステムを構成する複数の要素をそれぞれ独立して搭載させています。

◆コンパクトエフェクター
スクリーンショット - Music Maker MX2
ギターとアンプ本体の間に接続するコンパクトエフェクターを4種類、
4系統搭載しています。
※左から、オーバードライブ- ディストーション-コーラス-フェイズ・シフター/トレモロ

◆アンプシミュレータ本体
スクリーンショット - Music Maker MX2
※ギターアンプ・モード

スクリーンショット - Music Maker MX2
※ベースギターアンプ・モード

一般的なギター、ベースギターのアンプの本体設定部分を再現します。
ギターアンプ・モードではクリーン/クランチ/リードと、歪みの強さごとにチャンネルを切り替えることができます。
オフにすると、この後に接続されているスピーカーシミュレータだけを使用することもできます。

◆スピーカーシミュレータ/キャビネットシミュレータ/マイクシミュレータ
スクリーンショット - Music Maker MX2
アンプシミュレータ本体で設定した音色をスピーカーキャビネットに通して音を鳴らし、その音をマイクで録音するまでを再現します。
スピーカーの機種、スピーカーを格納するスピーカーキャビネットの大きさ・仕様を細かく設定した後、録音するマイクの種類・マイクの距離・角度を細かく選べます。
15インチのスピーカーを、10インチスピーカー用キャビネットに格納するといった現実では不可能な設定が出来るのもVANDAL_SEならではです。

◆ポスト・エフェクト
スクリーンショット - Music Maker MX2
アンプシミュレータ本体とマイクシミュレータまでの設定で完成したサウンドに、2系統のエフェクトを施します。
リバーブ、ディレイ、モジュレーション系を搭載しています。
録音したギターサウンドにミキサー等から外部エフェクトを施した状態を再現していますので、アンプ本体の前段にあるギター用コンパクトエフェクターよりもハイファイなサウンドです。