FREE MOTION

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職人への道

Flash職人への道 上級編

『演算子』ってちょっと聞きなれない言葉だよね?
でもこの『演算子』、ちゃんと覚えて使えるようになると変数の扱いがすっごく楽になるんだよ!
フリモと一緒にチャレンジしてみよう☆
■演算子って何?
演算子は数値の計算を行う場合に利用する記号になります。数学などで用いられる"+(プラス)"や"−(マイナス)"などと基本的に概念は同じものになります。また、細かく区分すると数値演算子(数値の計算)、ストリング演算子(文字の結合等)、比較演算子(変数や数値の比較)などがあります。

数値演算子を使ってみよう

数値演算子は数値の計算および、変数同士の計算などで使用します。変数の値代入の際などに記述してみましょう。
■数値演算子の記述
数値演算子は下記のように記述します。
<数値演算子"+"の記述例>
i = 1 + 2;
このサンプルスクリプトでは、変数名"i"に1と2を足した値を代入することを意味しています。
演算子一覧
加算 記述例:)I = 1 + 2;(Iに3が代入されます)
減算 記述例:)I = 2 - 1; (Iに1が代入されます)
* 乗算 記述例:)I = 2 * 3; (Iに6が代入されます)
/ 除算 記述例:)I = 6 / 2; (Iに3が代入されます)
% 剰余 (※) 記述例:)I = 5 % 2; (Iに1が代入されます)
(※)除算の余りを求める

代入演算子を使ってみよう

代入演算子は数値の計算および、変数同士の計算を行いその値を変数に代入するまでを行う演算子です。
■代入演算子の記述
代入演算子は下記のように記述します。
<代入演算子"+="の記述例>
i += 2;
このサンプルスクリプトでは、変数名"i"に2を足した値を代入することを意味しています。
(i = i + 2;と同じ)
演算子一覧
+= 加算した値を代入 記述例:)I += 2; (I = I + 2;と同じ)
−= 減算した値を代入 記述例:)I -= 2; (I = I - 2;と同じ)
*= 乗算した値を代入 記述例:)I *= 2; (I = I * 2;と同じ)
/ 除算した値を代入 記述例:)I /= 2; (I = I / 2;と同じ)
%= 剰余 (※)した値を代入 記述例:)I %= 2; (I = I % 2;と同じ)
++ 値を1増やし代入する 記述例:)I++; (I = I + 1;と同じ)
-- 値を1減らし代入する 記述例:)I--; (I = I - 1;と同じ)
(※)除算の余りを求める
※代入演算子を使用する場合は、予め変数の値が代入(宣言)されている必要があります。もし値が予め代入されていない場合、値が存在しない為に代入演算子は機能しません。

ストリング演算子を使ってみよう

ストリング演算子は文章同士の結合などを行う際に利用します。変数の値代入の際などに記述してみましょう。
■ストリング演算子の記述
ストリング演算子は下記のように記述します。
<ストリング演算子"+"の記述例>
i = "FREE" + "MOTION";
このサンプルスクリプトでは、変数名"i"に文字であるFREE とMOTIONを足した値を代入することを意味しています。
使用方法は数値演算子の+(加算)と同じですが、ストリング(文字列)として処理したい場合は、必ず値をダブルクォーテーション(")で囲ってください
<ストリング演算子"+"の応用>
i = "FREEMOTION" + hensuu ;
このように文字列と変数を組み合わせることも可能です。例えばこのとき変数名hennsuuの値が2だったとすると、変数名iに代入される値はFREEMOTION2という結果になります。
演算子一覧
結合 記述例:)I = "A" + "B";

比較演算子を使ってみよう

比較演算子は変数同士の比較を行う際に利用します。これは主に条件式を記述する際に利用します。
■比較演算子の記述
比較演算子は下記のように記述します。
<比較演算子">"の記述例>
if(i > 10){
trace("10より大きい");
}
このサンプルスクリプトでは、変数名"i"が10より大きかった場合の条件式を意味しています。
(条件分岐 ifについては後の章で後述します)
演算子一覧
> より大きい 記述例:)A > B(BよりAが大きい場合trueを返します)
< より小さい 記述例:)A < B(BよりAが小さい場合trueを返します)
>= 以上 記述例:)A >= B(AがB以上の場合trueを返します)
<= 以下 記述例:)A <= B(AがB以下の場合trueを返します)
<> 等しくない 記述例:)A <> B(AとBが等しくない場合trueを返します)
!= 記述例:)A != B
== 等しい 記述例:)A == B(AとBが等しい場合trueを返します)
※"="のようにイコールを一つとしてしまうと代入という扱いになってしまうので注意が必要です。

論理演算子を使ってみよう

論理演算子は、複数条件あるいはいずれかの条件を満たしているかどうかの判定を行う際に利用します。これは主に条件式を記述する際に利用します。
■論理演算子の記述
論理演算子は下記のように記述します。
<論理演算子"||"の記述例>
if(i > 10 || i < 5){
trace("iは10より大きい。あるいは5より小さい。");
}
このサンプルスクリプトでは、変数名"i"が10より大きかった場合、あるいは5よりも小さかった場合のいずれか満たされている場合を判別する為の条件式を意味します。条件分岐式のifをi > 10とi < 5の2つ作成しても同じことですが、論理演算子を用いることで一まとめにすることができます。
(条件分岐 ifについては後の章で後述します)
演算子一覧
|| OR(いずれか) 2つの条件式のいずれかを満たした場合にtrueを返します。
&& AND(ともに) 2つの条件式どちらも条件を満たしている場合にtrueを返します。

まとめ

演算子の説明を読んでくれてありがとう!文章や式ばかりでとても疲れたのではないかな?今回説明した演算子は、さらに高度なスクリプトを組んでいく上では避けることのできないとても重要な内容になるぞ。数学などでも使われている式と基本的には類似している部分も多く、思っているほど難しくはないと思うから是非ともマスターしてくれ!