FREE MOTION

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職人への道

Flash職人への道 上級編

いままでは深く考えないでAction Scriptを使ってきてたかもしれないけど、この章では
「Action Scriptとは何なのか」について説明していくよ。
みんながんばって覚えようー☆
■Action Scriptって何?
今までの章では、stop();関数やgotoAndPlay();関数など、ごく基本的なスクリプトを記述する説明をしてきました。呪文のように特に深く考えずに記入してきましたが、そもそもこれらのスクリプトとは何なのかと言うと、一種のプログラム言語のようなものになります。
Action Scriptには他のプログラム言語と同様に制御を行うための関数がたくさん用意されており、制御方法に見合った関数を記述してFlashを操作できるようになっています。関数とは、stop();gotoAndPlay();のように用意された制御コマンドです。

Action Scriptを覚えよう

Action Scriptを一切使わない基本操作だけで作成されたFlashでは、時間軸に沿ってアニメーションするFlash制作しか行えません。しかし、このAction Scriptと呼ばれる言語を巧みに扱うことで、非常に緻密なFlashを作成することが可能になります。

例えば条件によってアニメーションを変えたり、特定の操作でオブジェクトを動かすこともできます。凝ったFlashを作成しようと思ったら、多少のAction Scriptは身に着けなければなりません。

ですが、あまり考え込む必要はありません。
まずは今までに紹介してきた下記の関数を使えるようにするだけでとても緻密なFlashを作成することができるようになるでしょう。
stop();アニメーションを停止します。
gotoAndPlay(フレーム数);指定したフレームに移動し、再生します。
gotoAndStop(フレーム数);指定したフレームに移動し、アニメーションを停止します。
不要な関数をいきなり色々覚えていくのはかなり大変です。まずは上記の関数から使えるようにしていきましょう。そして、自分が行いたい操作に必要な関数をちょっとずつ覚えていくようにしましょう。

Action Scriptを記述するには?

Action Scriptを記述する場所はタイムラインのフレームまたはムービークリップやボタンなどのシンボルになります。スクリプトを記述したい箇所を選択し、画面したの[アクション]パネルに記述を行います。
※stop();関数は例として記述しています。
スクリーンショット

Action Scriptを記述する上での注意

Action Scriptの記述には他のプログラム言語と同様に規則があります。命令文の最後には必ず”;”(セミコロン)を記述します。日本語の文法で言うところの”。”(句点)に相当します。
”;”(セミコロン)が抜けてしまうとスクリプトエラーとなってしまい、Action Scriptが正常に動作しない原因となります。必ず最後に”;”(セミコロン)をつける癖をつけましょう。また、スクリプトエラーが発生した場合は、大体この”;”(セミコロン)がどこかで抜けてしまっているのが原因だと疑ってみましょう。
Action Scriptは必ず半角で記述します。どこか一箇所でも全角文字で関数が記述されているとスクリプトエラーになってしまうので注意しましょう。
スクリーンショット
■”;”(セミコロン)が抜けてスクリプトエラーになってしまった画面
“;”(セミコロン)が抜けてしまっていると、たとえ記述が正しくてもスクリプトエラーが発生してしまうので注意しよう。
スクリーンショット
■スクリプトは半角で記述する
関数を記述した際に、正しく記述が行えていれば自動で青文字表示されます。全角文字だと正常に関数として認識されないので注意しよう。
スクリーンショット

Action Script記述のチェック

記述が済んだら間違いが無いかシンタックスチェック(スクリプトエラーチェック)を行ってみよう。シンタックスチェックを行うには、[アクション]パネルにあるシンタックスチェックアイコンをクリックしましょう。
スクリーンショット

お疲れさまでした。

今回はAction Scriptついて説明したが、大体どんなものなのか分かってくれたかな?
Action Scriptは凝ったFlashを作成する上では無視することのできない非常に重要なものだ!焦らずじっくりと必要な関数を少しずつ使いながら覚えていこう。何よりも重要なのは自分にとって必要な関数であるかどうかの判断だ。
不要な関数は無理をして覚える必要はない。自分が思い描く描写を行う為にどのような関数が必要なのか、そうして関数を実際に使ってみることでどんどん吸収していけるぞ!
覚えてから目的にあった制作をするのでなく、目的のために必要なものを徐々に覚えていくというスタンスを心がけよう。