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職人への道

Flash職人への道 上級編

以前に紹介した変数はちゃんと覚えてる?今回はその変数よりも高度な管理ができる配列について勉強してみよう☆
■配列とは?
配列は、複数の値を管理できる変数の集合体のようなものです。複数の値を変数で管理しようとすると、必要な値の数分変数を宣言および代入しないといけませんが、配列を使用することにより、一つの配列名でコンパクトにまとめることができます。

配列の記述方法

配列を使用するには配列名とその配列に代入する複数の要素(値)を合わせて記述します。
"配列"を記述する
"配列"を使う場合は下記の通りに記述します。"配列"には2通りの記述方法がありますが、通常は簡単な記述例1の記述方法で問題ありません。
<"配列"の記述例 1>
配列名 = [要素1,要素2....]
[”、”]”で囲われた部分が配列の中に格納される複数の要素(値)になります。要素の間には”,”(カンマ)を入れて句切ります。“[”、”]”の間に記述した数分の配列の値が代入されます。
<"配列"の記述例 2>
配列名 = new Array(要素1,要素2....)
new Array()”関数は配列を宣言する際に使用します。“new Array()”関数で宣言した場合は”[]”では無く”()”で要素を囲みます。記述例2は配列を宣言するやり方ですが、記述例1のような省略的な記述でも同様の結果が得られます。

"配列"を使ってみよう

それでは実際に"配列"を使ってみましょう。
     
"配列"を使う
フレームまたはシンボル等に以下のスクリプトを記述します。
<"配列"の記述例>
hairetsu = [0, 1, 2, 3, "四"];
この"配列"の記述例では、配列名"hairetsu"に複数の要素(値)を代入しています。
記述例では5つの値を代入しており、記述内容の頭から配列名[0]、配列名[1]、配列名[2]....と0から連番で自動的に管理されます。
配列内の各値は要素(エレメント)、自動的に振られる連番はインデックスと呼ばれます。 記述例では
hairetsu[0]の値は 0
hairetsu[1]の値は 1
hairetsu[2]の値は 2
hairetsu[3]の値は 3
hairetsu[4]の値は "四"
となります。
記述例の値"四"のように"(ダブルクオーテーション)で囲えば値を文字列として扱うことも可能です。
<従来の変数だけで同様の値を管理した場合>
hairetsu0 = 0;
hairetsu1 = 1;
hairetsu2 = 2;
hairetsu3 = 3;
hairetsu4 = "四";
配列の記述例と同様の値をそれぞれに代入する場合、従来の通り変数だけで記述を行うと5つの値を代入するのに5回の同様の記述が必要になります。
          
記述した配列に値を代入する場合
記述した"配列"に対して値を代入するには以下の記述します。
<"配列"への代入の記述例>
hairetsu[0] = "零"
記述例の通り配列名の後に[インデックス(配列の番号)]を付け足して、配列のどの値を代入するのかを記述します。記述例の場合、配列名hairetsuの中にある0番目の値を"零"に代入することを表します。

まとめ

配列はいかがだったかな?配列は慣れるまで扱いが大変だと思うが、覚えるととても便利な機能だ。状況に応じて宣言していた沢山の変数も、配列をうまく使えば綺麗にまとめることができるぞ!
だが、一番重要なのはわかりやすいことだ!配列だけ使えばよいというものではない。無理に配列にしても逆に値が分かり難くなってしまう場合もあるだろう。分かりやすい方を状況に応じて使い分けるとよいだろう。 今回紹介した配列の機能では、普通の変数の宣言とあまり大差はないが、次回では配列にしかできない特別な機能について紹介するぞ。