ご挨拶


株式会社AHS 代表取締役 尾形友秀よりご挨拶


設立10周年を迎えて

株式会社AHSは、2015年8月をもちまして、設立10周年を迎えることができました。
これもパートナー企業、個人の皆様をはじめ、企業、学校、各機関の方々、そしてなによりこれまで支えていただいたユーザーの皆様のおかげです。心より感謝を申し上げます。

AHSは元々出版、映画、映像、楽器販売、時計のオークション、ライブハウス運営、そして音楽と様々な事業を行っていたアーティストハウスグループの一員として出発いたしました。
私たちはその中で、ITを請け負う部門としてデジタル出版や音楽事業、SNSの運営、海外タレントのコーディネート、そして私自身が元々手がけていたPC事業と、様々な事業に携わってまいりました。

その後グループの再編成が行われる際に独立、2006年にAHSとしてスタートいたしました。
そこからはそれまでの事業、経験を生かしつつ、パソコン、いや「コンピューターを中心として、世の中を面白く、楽しくする」という企業理念でやってきました。

「コンピューターを中心として、世の中を面白く、楽しくする」ということは一体どういうことなのでしょう?ありきたりな言葉ですから皆さんもどこかで聞いたことがあるかも知れません。
これは私の子供の頃の体験からのことになります。私は子供の頃からピアノを習っていたのですが、小学校低学年の頃、パソコン(当時はマイコンといわれていましたが)に触れて、音を奏でてもらったことがあります。
そのパソコンは和音も出ませんでしたが、きちんと打ち込んであげれば、当然ながら正確に音楽を奏でてくれるのですよね。

おそらくはそれが「自分の原体験」だったのだと思います。私がその時思ったのは「自分がピアノを練習するより、パソコンに奏でてもらう方が将来いろんな音楽を奏でられる」ということでした。
そこからピアノの練習は適当になり、音楽はずっとやり続けるもコンピューターを中心とした生活に変わっていきました。

そう、パソコンは魔法の箱だったのです。
今はパソコンもスマートフォンも様々なモノがありますから「コンピューター」と括りますが、コンピューターという魔法の箱に、ソフトウェアをいれると、例えば一人で音楽が作れるようになったり、映像が作れるようになったりと、今まで自分一人では難しかったことができるようになるのです。

私は、このような体験から、今も日々実感していますが、「コンピューターを中心として、世の中を面白く、楽しくする」ということを実現する会社をやろうと思ったのです。

また、もう一つ。今現在、世界各地のパートナーと仕事をさせていただいていますが、その理由としては、「世界には素晴らしいものが沢山ある。それを日本に紹介する架け橋になりたい、そして日本の素晴らしいものも海外に紹介したい」という思いを強く持っているからです。
これは、子供の頃からいろんな音楽を聴きたいと思っていた自分は、聴こうと思ってもいろんな音楽に触れられない状況を「音楽には国境がある」と思い続けてきました。
今日、音楽はだいぶいろんな作品が聴けるようになってきたと思いますが、実はまだまだです。
それ以外にも、知らない素晴らしいものは世界に沢山あり、コンピューターを通して、それらは我々の人生を少しぐらいは豊かにしてくれるかも知れません。

そういった念いから、現在AHSは世界のパートナーと共に、いろんなことをやらせていただいています。
「コンピューターを中心として、世の中を面白く、楽しくする」ために。

そして、我々の主軸は「創造」です。もの、様々な作品を創り出す事が一般的に創造といわれますが、私は「頭の中で創り出されるもの」すべてが創造、一般的な言葉で言えば「クリエイティブ」な行為と考えています。
例えば自分の言葉で話すことも創造でしょう。そう、人は少なからず"クリエイター"なのです。

そして、人間は創造を表現するために、道具を進化させてきました。
ペンや筆、絵の具、楽器、ドライバー、ノコギリ。ナイフ・・・いろんな道具が人間の歴史と共に進化してきました。
そして、現在最大の進化を遂げた道具(=ツール)はコンピューターです。
コンピューターはいってしまえばいろんな事ができる道具。一つで何役もこなしてくれる十徳ナイフのような存在。

道具は今まで人間ができなかったことを可能にしてきました。
そして世の中を変え、楽しくしてきました。コンピューターも同じです。
そのようなこの時代に生きているからこそ、我々は「コンピューターを中心として、世の中を面白く、楽しくする」という理念の元に、次の10年も、やっていけたらと決意を新たにしております。

引き続き、AHSをご支援いただけたら幸いです。次の10年もよろしくお願いいたします。


2015年8月22日
株式会社AHS
代表取締役 尾形 友秀